髪のメカニズム

髪のトラブルがなぜ起こるのかを紹介する前に、髪の知識(髪の構造、発毛のメカニズム等)を説明します。

正しい髪の知識を持つことで、トラブルを正しく理解してどういう対策をしたら良いか判断できるからです。

髪はどの様にどれ位生えているか?

頭髪は、平均で約10万本ですが、人によって6~14万本と幅があり、 多い人では15万本と言われています。

また、ひとつの毛穴からは髪が1本だけでなく複数生える事がほとんどです。

毛髪の生え方

髪の構成

髪は大きく毛管と毛根に分かれており、毛幹は表皮から上の部分で、普段私たちが髪の毛と呼んでいる部分です。

毛根は、表皮より下の部分を指します。

髪の構造

毛根の構造と髪の成長メカニズム

毛細血管が、栄養や酸素を毛母細胞に運び、毛細血管から取り込んだ栄養分や酸素を使って細胞分裂を繰り返し、髪は成長していきます。

髪の成長の指令を出しているのが毛乳頭内の細胞成長因子(KGF、IGF-1)で、細胞成長因子からのシグナルを受けることで毛母細胞が細胞分裂して髪が伸びます。

髪の成長メカニズム

毛幹部の構造

髪はケラチンという硬質たんぱく質で形成されています。

髪の構造は、外側からキューティクル(毛表皮)、コルテックス(毛皮質)、メデュラ(毛髄質)の3重構造になっています。

髪の毛の構造

中心部にあるのがメデュラ(毛髄)で中はスカスカで空気を通す事で頭を熱から守っていると言われていますが、機能はまだ解明されていません。

メデュラの周囲をコルテックス(毛皮質)が取り巻いています。
コラテックスは、ケラチン(タンパク質)の束で構成されており、シスチン(アミノ酸)がケラチンの束を結びつける事で髪は強さとしなやかさを持ちます。
また、髪の色はコルテックス内にあるメラニンの量と組み合わせによって決まります。

最も外側をキューティクル(毛表皮)が覆っています。
キューティクルは、髪の一番外側の物質で髪の内部を保護する役割を持っています。
形状は、1/1000㎜ほどの厚さのうろこ状の物質で、3~10枚が細かく重なり髪の表面を覆っています。

ヘアサイクル

髪にはヘアサイクル(毛周期)があり、成長期⇨退行期⇨休止期⇨成長期を繰り返しています。

ヘアサイクル毛周期

成長期は、毛細血管から栄養分を吸い取り、その栄養分を使って毛母細胞が細胞分裂をし、その成長が止まるまでの期間で、ヘアサイクルで最も長い期間で、現在ある髪の毛の約85%が成長期の状態です。

女性の場合、成長期は4~6年続くと言われています。

その後毛母細胞の活動が、だんだん低下してきて退行期になります。

退行期は、成長期が終わって休止期に移行する過程で、毛球が縮み切るまでの期間で、2~4週間かかり髪全体の約1%になります。

休止期は、毛根が退化してから毛が抜ける直前までの期間で3~4ヶ月続き約15%の髪の状態が休止期です。

休止期では毛母細胞の活動が止まり、1日約50~100本髪の毛が抜けていきます。

その後また毛母細胞が活動を再開して髪が生えてくる、成長期に再び入ります。

薄毛は、このヘアサイクルが狂う事で起こる症状もあります。

髪が抜けやすい季節

髪が抜けやすい季節が秋です。
髪は、7月に成長期の髪の割合が増える様にサイクルしているので、休止期後の2,3ヶ月後の秋に抜け毛が増えるのです。
なので、秋に抜け毛が増えすぎても『薄毛・脱毛か!』と必要以上に悲観しないでください。

髪の成長に重要!細胞成長因子って何?

細胞成長因子は、毛が生えるにあたり、最も重要な役割を果たします。
近年、毛周期に関与する細胞成長因子が次々と発見されていますので、それぞれの役割を紹介します。
下記表の様に髪の成長に重要な役割を持っている因子と、髪の退行期を促す因子があります。
髪の専門クリニックでは、細胞成長因子を注射で注入する治療もあり、劇的な効果があるようです。

細胞成長因子の説明

まとめ

ここまでが発毛のメカニズムと、髪の知識になります。
ここでの髪の知識を元に髪トラブルの原因と治療・改善方法を比べて自分のトラブルにどういった対策をとればいいかご検討ください。
➥髪のトラブルはこちら